アメリカの長期滞在に必要な主なビザ5種類と申請の心構え!

あなたは、「アメリカに住んでみたい」と思ったことはありませんか?
短期の語学留学から長期の正規留学、さらには、観光やインターンシップなどいろいろな選択肢がありますが、
90日を超えるアメリカ滞在には必ずビザが必要になってきます。

そこで、長期滞在する場合の定番ビザ5種類の紹介と、
落ちやすいと評判の面接で正しく振舞えるようになる心構えをご紹介いたします。

もし、アメリカへの長期滞在を考えているのであれば、ビザ申請の手助けになるといいのですが。

アメリカの主な5つの非移民ビザ

非移民ビザとは、簡単に言ってしまえば、「母国に帰ること前提の人向けの滞在許可」です。

このページ(http://www.ustraveldocs.com/jp_jp/jp-niv-typeall.asp)を見ていただけると分かるのですが、アルファベットをほぼ全て使い、細かく用途ごとに分かれています。

こんなにあると自分にどれが該当するのか悩んでしまいそうですが、一般的には自分の意思による長期滞在目的なら、以下の5つのどれかを取得することが多いのです。

B-2(観光ビザ)

90日以上の観光滞在をする人や、 犯罪歴などがあってビザなしの渡航が出来ない人向けです。

ESTA(電子渡航認証システム)が開始してからは、許可が下りなかった場合などに短期の旅行でもこちらのビザを申請する人も多いようです。

F-1(学生ビザ)

語学留学や正規留学(学位取得目的の留学)など、一般的な学生はこちらのビザです。
受け入れ側の学校からI-20と呼ばれる証明の書類を出してもらって申請するので、行く学校さえ確保できれば比較的通りやすいビザなのです。

H-1B(専門職)

こちらは、4年制大学を卒業して、かつ「アメリカ国内で確保が難しい」レベルの専門技術を持った人用の労働ビザです。
とても人気のあるビザなのですが、年間の発行数が決まっており、抽選に当たらないとそもそも申請すら出来ない狭き門として有名です。

傾向としては理系職が有利だと言われていて、最近だと特にIT系が圧倒的です。

こちらのサイト(https://goo.gl/EToitv)を見ていただければ、職種別ランキングで、上位がほぼIT系で埋められているのが見て取れます。

J-1(交流訪問者ビザ)

姉妹校の交換留学生や、インターンシップなど、 他国でいうワーキングホリデーに近いものをアメリカでしたい人が取るビザです。
ワーキングホリデーとの大きな違いは、ビザ取得「前」に勤務先を決める必要があること。
H-1Bがとても取りにくいこともあり、とりあえずアメリカで仕事がしてみたい!という人に人気のビザです。
オペア(ホームスティして住み込みのシッターとして働ける制度)もこちらのビザなのです。

M-1(専門学校)

F-1と同じく学生ビザですが、こちらは芸術や服飾、プログラミングといった 技術的な事を専門に学ぶ学校に行く場合のものです。
注意点として、語学学校と専門学校両方に行きたいと思った場合、F-1ビザからM-1ビザへの変更は可能でも、逆はかなり厳しいことがあります。
「M-1で既にアメリカの学校に行っているのに、いまさら語学学校の必要があるの?働くんじゃないの?」と不審がられてしまうんです。

特に、専門学校を卒業すると「手に職」状態で仕事が得やすくなると考えられているため、不法労働するんじゃないかという疑いがかけられやすいのです。

どうしても両方行きたい場合は、「語学学校が先」を鉄則に!

ビザの申請方法は?

アメリカ大使館のHPにしっかりした手順のページがあるので、こちらをご参照ください。
https://goo.gl/hSwrvG

基本的には、
1. 申請に必要な書類を集める
2. DS-160というオンラインの申請書を作成する
3. 申請料金の支払い・面接予約をする
4. 書類を持って面接へ
5. ビザと共にパスポートが郵送される
という流れになります。

ビザを申し込む前に知っておきたい、「そもそもビザは何を審査しているの?」

ビザを申し込む多くの人が、「ないとアメリカに行けないから」という理由で手続きを進めています。
言われるがまま沢山の書類を集め、面接に向かう。
ですが必要書類を揃えたからってビザが下りる保証はありません。

実際通りやすいと言われている学生ビザですら落とされてしまう人は多く、「なんで自分が?」と頭を抱えることになります。

書類の内容に問題がある場合はともかく、面接の結果で落とされるのはもったいないですよね。
こういった事態を避けるためには、まずアメリカ側が「何の目的でビザの審査をして、 何を基準に許可を出しているのか」をよく理解する必要があります

大使館の質問ページに、こんな回答(https://goo.gl/BuemSy)があります。
(引用)
非移民ビザ不許可の多くは、米国移民国籍法214条b項に基づき却下されています。
214(b)とは: 全ての外国人は、ビザ申請時に、米国領事に対して、非移民としての資格があることを納得させるだけの十分な証明がなされるまで、移民の意志があると仮定される。
(引用終わり)

つまり一言で言ってしまえば、「この人は移民になろうとしているかどうか?」が 一番のチェックポイントなのです。

移民はアメリカ国民の仕事を奪う事になるので、少しでもアメリカに居座りそうな気配を感じたらビザの申請は却下しているようです。

アメリカに行く動機を聞かれた時に「ずっとアメリカに住むのが夢だったんです!」なんて満面の笑みで言おうものなら、却下してくれと言っているようなものですね。

あとはもちろん、申し込みの内容に嘘や矛盾がないかや、面接時の受け答えの印象もしっかりチェックされます。

逆に言えば、面接時に「アメリカに滞在するしっかりした目的があり、 お金にも困っていなくて、必ず日本に帰るであろう、印象のいい人物」 と相手の目に映りさえすればOKなんです。

少し気が楽になりましたか?

「面接官が怖い」という感想も未だちょくちょく耳にしますが、相手も「不法移民が怖い」のです。
疑ってかかるのがあちらのお仕事ですから、その疑いを晴らしてあげるつもりで、落ち着いて面接に臨んでくださいね。

まとめ

アメリカ生活の最初の難関となるのが、ビザの取得。
いざ準備を始めるととても面倒なプロセスだなと感じますね。
その面倒な手間をすべて無にしかねないのが面接なのです。

ご紹介した「相手が何をチェックしたいのか」を念頭に置くだけで、ぐっと通過率が上がるので、近いうちにビザを取ろうかなと考えている方は、頭の隅っこにでも「自分が移民にならない証明!」とメモしておいてくださいね。

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