東南アジアへの移住計画!ペットを飼いたいなら、保護シェルターへ行こう!

東南アジアでは、ペットである犬や猫への避妊及び去勢手術に対する飼い主の理解や認識がまだ浅く、望まれない形での出産が増えています。

そのため、動物保護施設などに持ち込まれる頭数は増加の一途なのですが、受け皿となるべき里親の希望者は急激には増えないため、各施設での保護頭数も増え続けているのが実態です。

あなたもマレーシアやタイなど、東南アジアへ行った際、多くの野良犬や野良猫を見ませんでしたか?
特に野良犬たちが複数で街を歩いている姿をよく見かけるのではないでしょうか。
これは、犬や猫を野放しにしているため、このような状況になっているのです。

犬や猫を大切に保護管理しているシェルター

捨てられたり、様々な理由によって、飼い主を失った可哀想なペット動物たちを保護し、必要な去勢や避妊手術、狂犬病の予防ワクチンの接種などを済ませて、里親を探す活動をしている組織が東南アジアにも複数存在します。

マレーシアでは、約30年前に設立されて活動を続けている「PAWS Animal Welfare Society」が有名です。

ここは寄付金で運営がなされている非営利団体(NGO)で、ペットの保護シェルターです。飼えなくなって持ち込まれた犬や猫などを里親が見つかるまで愛情を持って飼育し保護する活動をしています。
水曜日が定休日で、それ以外は土日も9時~16時までオープンしており、基本的には祝祭日もやっています。

PAWSを運営しているトップはマレーシア人ですが、実際にここで猫や犬の世話をしたり、施設内の掃除や衛生管理を任されているのは、ほとんどがミャンマーから来ている若い労働者たちです。
通常、10人ほどのミャンマー人たちが持ち場で作業をしています。
彼らのほとんどは英語を話せません。

現在収容されている犬や猫の頭数は、犬が約300匹で、猫が約200匹。
そして、その収容数は徐々に増えているようです。

PAWSの外観は、外側が汚れたトタンの波板で囲まれていて、決して奇麗だとはいえませんが、施設内はしっかりしています。
敷地も広く、明るくて、地面はすべてコンクリート舗装されています。

まず、犬に関してですが、集団で収容しているケージが全部で三カ所あります。
オスのみのケージ、メスのみのケージ、オス・メス混合のケージです。
去勢や避妊手術の有無などで分けられています。
これらの集合ケージには基本的に20~30匹が収容されておりますが、充分に動き回れる広さが確保されていて、衛生面もしっかりしています。

さらに、4~5匹で収容されている犬の小さな個別ケージも5カ所程あります。
こちらも集合ケージの犬たちと同様で、いつでも里親に引き渡せる準備がなされています。
当然、去勢や避妊手術、狂犬病予防のワクチン接種なども全て完了しています。

一方、猫に関してですが、2階建てのケージが3棟と、集団で収容されている大きなスペースが2カ所あります。
また、個別のケージには3~4匹の猫が入れられていて、全てのケージの外側に、猫の写真や名前、特徴などが細かく記入されたカルテカードが付いています。
怪我や病気の猫は保護されていて、病名や投薬の内容、エサに関しての注意事項などの指示がカードに書かれています。

里親探しの費用は?

< 犬や猫の譲渡に掛かる費用 >

・成犬(1歳以上) 50リンギット / 約1,400円
・仔犬(1歳未満) 80リンギット / 約2,200円

・成猫(1歳以上) 30リンギット / 約 800円
・仔猫(1歳未満) 50リンギット / 約1,400円

このように、里親として、犬や猫を引き取る場合、ペットショップで購入するのに比べて、かなりリーズナブルな値段です。
しかも、去勢や避妊手術、狂犬病予防のワクチン接種なども全て完了しているため、引き取る場合はかなりお得であり、引き取ってくれることは、受け渡す側にとっても大変嬉しいことです。

国の行政機関もペット問題には積極的に取り組んでいます!

このようなNGO団体だけではなく、国の行政機関も積極的に動物の保護活動に取り組んでいるようです。
マレーシアの役所でも、民間の保護シェルター同様に、各家庭で飼えなくなって手放さざるを得なくなった犬や猫などを受け入れ、保護した上で適切な里親を見つける「養子縁組」サポートに力を入れています。
この活動を市民にも周知徹底すべく、内容を記した横断幕が市民の目に触れやすい場所に掲示しています。

永住してペットを飼うのなら、ぜひ保護シェルターへ

毎年、多くの犬や猫たちが命を失っています。
それは、人間がペットを生み出したにもかかわらず、責任を放棄するからです。

ペットには罪はありません。
悪しき根源は、人間の身勝手なのです。

去勢や避妊手術は、ペットと共存していくためにも必要なことです。
そして、狂犬病などのワクチン接種もです。
それができないのなら、ペットを飼う資格はないでしょう。
しかし、それらを面倒だと思う人でも、保護シェルターで里親になれば、その点を心配する必要はなくなるのです。

永住をするのであれば、是非ペットを飼いませんか?
そして、一匹でも多くの犬や猫の里親になってあげてください。
ペットが人をつなぎ、文化をつなぎ、心と心を通わせるからです。

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