【やっぱりアメリカ留学】1年間の留学費用を確認しよう

アメリカ1年間の留学費用は平均で約400万円

アメリカに1年間留学する場合のコストは、一般的なケースで400万円が相場です。その内訳は、アメリカまでの渡航費、現地での学費、住宅費と生活費に分けられます。つまり、それぞれの費用をどのように割り振るかで合計額に差が生まれてくるのです。

もう少し余分にコストを割り当てられれば、学校のカリキュラムをアップグレートしたり生活環境の快適度が増したりします。

一方でもう少しコストを抑えることも可能です。しかし、治安の確保と留学の目的に合致しているのかを注意して判断しましょう。

何をどこで学ぶのかで変わる

留学先がアメリカの大学になる場合、そこが州立大学なのか私立大学なのかで学費にかなりの開きがあります。州立大学の四年制なら、年間約65万円。二年制になると年間で約22万円です。

一方の私立大学では四年制の場合で年間の費用が約200万円で、大学によっては300万円を超えることも珍しくありません。私立の二年制大学では、年間100万円ほどです。

アメリカへ留学の目的でもっとも多いのは、語学の習得を目指すもの。一般的には語学留学として扱われますが、アメリカではいくつかの種類に分類されます。

まず、各大学の付属校として設置されているタイプです。特に州立大学の付属校はコストを抑えられる反面、入校するためにはある程度の語学力が必要となります。日本で生活しているときから、TOEFLで自分の英語力を確認しましょう。

私立大学に併設される語学学校は、州立大学に比べると入校条件が少し緩和されますが、年間の学費は高くなります。入校時にはTOEFLが不要な学校もあるので、初歩から英語を現地で学びたい人にも適しています。

もう一つは、大学とは無関係の独立型の語学学校です。特徴として独自のカリキュラムで運営され、多彩なサービスの提供で幅広いニーズに対応しています。入校時期や期間などを自由に変更できるなど、自分のスケジュールを大切にしながら語学を学びたい人にもおすすめです。注意したいのは、学校の運営方針だけでなく、学習内容についても把握すること。学校によっては、治安面で注意が必要な場合やクラスメートの顔ぶれに人種的な偏りが見られることもあるからです。せっかく留学したのに、日本人などのアジア系の割合が極端に高いことも起こり得ます。国際的な交流も留学の目的に含まれるのであれば、生徒の出身地や講師のキャリアなども必ず確認しておきましょう。

留学中の生活スタイルを決める

アメリカ留学で多いスタイルといえば、代表的なのが現地のファミリーと一緒に暮らすホームスティ。他には、アパートを自分で借りたり、何人かで部屋を分け合って利用するルームシェアを利用したりします。自分の留学目的に合った方法で、生活スタイルを見つけましょう。以前は留学といえばホームスティが一般的でしたが、現地のファミリーと一緒に暮らすため、与えられた部屋の広さや使い勝手、ホストファミリーとの相性が留学の成果に関わってしまいます。当たり前ですが、アメリカでの食事は日本とは異なるので、ホストファミリーの食事スタイルに馴染めるかも重要なポイントです。

もちろん、現地のコーディネイターを通じて、自分でアパートを借りることも可能です。学校までの距離やプライベートを確保したい人に適しています。しかし、英語力が心許ないと、日常生活で不便を感じることもあるでしょう。

近年利用者が増えてきたルームシェアは、異文化の交流が期待できるので、語学を身につけたいのであれば選択肢の一つに加えます。ルームシェアは互いの関係が近いので、人間関係が崩れてしまうと快適さも低下します。どの程度のプライベートが必要になるのかも考慮して住居を決めましょう。

ホームスティで朝と夕飯がセットになった場合、渡航先の状況にもよりますが、ひと月の目安額は約14〜16万円です。

個人でアパートを借りる場合、賃貸契約書の内容を十分に理解する必要があります。アパートの立地環境や利便性、治安などについても把握し、契約期間や退去時の修繕費なども確認しましょう。ある程度の語学力とアメリカでの生活に馴染んでいることも必要です。アパートは立地環境や部屋の広さで料金が異なりますが、平均は月額約15万円です。また、家財道具なども準備しなければいけません。

ルームシェアでは相手との距離が近く、プライベートが保ちにくいので注意しましょう。月額のルームシェア代は、目安としてアパート代の半値くらいに収まります。

生活費を抑えれば留学費用が安くなる

ホームスティの場合、朝と夕食をまとめてお願いすることもできます。しかし、少しでもコストを下げたいときは、食事を自分で行うことも一つの方法です。注意点として、食事の不良で生活リズムを損なわない工夫が求められます。

ルームシェアを利用する場合、生活手順をしっかりと確認しましょう。

留学期間が1年間だけと決まっているなら、治安や生活リズムの面からホームスティやルームシェアが便利と言えます。

アメリカまでの渡航費は、往復で約10万円です。格安チケットを使えば、もう少しコストを下げられます。直行便でも10時間かかるので、快適性とコストとのバランスも考えましょう。学費や生活費などの4項目を合計すると、私立大学や私立の語学学校に一年間留学する場合で、学費などを含めた留学費用は平均すると約400万円となるのです。