バルト3国という共和国を知っていますか?
バルト3国は、バルト海沿岸にある3つの国のこと。
・エストニア
・ラトビア
・リトアニア
の3つの共和国のことを指します。フィンランドの南に3か国が縦に並んで位置していています。中世の歴史を感じられる建築や、自然の美しさに出会えるバルト三国の基本情報や、物価、観光スポットなどを紹介します。
バルト三国の歴史
リトアニア、エストニア、ラトビアから成るバルト三国は、1940年に旧ソ連に編入されましたが、1991年にそれぞれの国が独立を果たしました。
2004年にはEUに加盟し、現在は通貨はユーロを使っています。
地理的にドイツとロシアの間に挟まれたバルト三国は、歴史の中で大国からの影響を多く受け、独立や編入を繰り返してきました。
エストニア
では一つずつ、国の特徴を見ていきましょう。
エストニアは三か国で一番北にある国です。小さな国ですがまるで絵本の国のようなヨーロッパ調の街並みは人気の観光スポットでもあります。バルト三国の玄関口と言われる街タリンは、中世の雰囲気がいまに残る街で、旧市街は世界遺産に指定されています。
タリン城壁など、おとぎ話の世界のような写真映え必須のスポットが盛りだくさんです。
ラトビア
真ん中の国ラトビアは、「バルトの貴婦人」と言われています。それくらい美しい国ということです。中世の街並みが残るだけでなく、自然も豊かな国で観光スポットが多くあります。
ラトビアの首都リガには「リガ大聖堂」や「聖ペテロ教会」などがあり、素晴らしいステンドグラスが見られます。ブラックヘッド会館も人気の観光スポットです。一方内陸部に行くと、美しい自然も残されているのがラトビアの魅力です。
リトアニア
最後の一つはリトアニア。南はポーランドと国境を接している国です。
首都ヴィリニュスの街にはカトリック教会が多く、建築物は丸みを帯びて可愛らしい雰囲気。ランドマークにもなっている「大聖堂」や「夜明けの門」という城壁、湖をバックに建つ「トラカイ城」など見どころが多い場所です。
バルト三国の気候
バルト三国には四季があり、季節それぞれの自然や景色を味わえます。
夏は東京よりやや涼しく、冬は寒さも厳しめです。急に暑くなったり寒くなったり変動があるので服装には注意しましょう。ベストシーズンは春・夏・秋。スキーを楽しみたいなら冬もお勧めです。
バルト三国の物価は?
バルト三国は、ヨーロッパの中では物価が安いこともあり、近年人気の旅行先となっています。フィンランドに近いエストニアは3か国の中でも物価が少し高いですが、それでも西欧・北欧に比べるとリーズナブルです。
外食すれば一食数千円はかかりますが、スーパーで食材を買えば一食300円程で済ませることができます。
バルト三国留学の費用はどのくらい
たとえば、エストニアに半年間留学する場合、通う大学・カレッジにもよりますが70万円ほどは見ておくと良いでしょう。
渡航費は往復10万円、学費は30万円、宿泊費は寮を利用すれば一か月1.5万円ほどで収まります。
また、エストニアに90日間以上滞在する場合は、滞在許可が必要になるので注意しましょう。
まとめ
バルト三国はまだまだ日本では、ニッチな観光地・留学先です。治安も悪くなく、物価もヨーロッパでは比較的安いバルト三国で、中世の建築物に囲まれながら異国経験を積んでみてはいかがでしょうか。