アジアで語学留学をするなら留学費用の安いスリランカに注目

英語圏ではない国での海外留学

英語の語学留学先を考えた時に、英語を公用語としていない国は除外する人も多いでしょう。しかしスリランカのように、公用語が英語でないアジアの国への留学人気が高まっているのです。スリランカの公用語はシンハラ語とタミル語なのですが、この二つの言葉をつなぐ言語として英語が広く使われているのです。スリランカにはシンハラ人とタミル人という二つの民族が共存して暮らしています。全く違う言語を話すために、民族間をつなげる連結語として英語が使われているのです。スリランカはイギリスの植民地であった過去もあるため、英語は連結語として多くの人が話すことができる言語となっています。

スリランカはインド洋に浮かぶ小さな島国で、日本ではあまり知られていないかもしれません。しかし世界遺産を八つも所有する神秘の国として、世界中から観光客が訪れる国でもあります。そんなスリランカが海外留学先として人気となっている理由のひとつが、留学費用の安さ!スリランカはまだ大学制度が十分に整っている国ではありません。そのために長期留学先として訪れる人よりも、短期留学先に選ぶ人が多いのです。滞在期間が短ければその分留学費用も安く抑えることが出来るため、格安海外留学先として人気が高まっています。

ひと月かかる留学費用の目安

それでは、実際にはどのくらいの留学費用がかかるのでしょうか。スリランカで短期留学を考える場合、その目的は主に語学留学かアーユルヴェーダ(インド大陸の伝統的医学)留学です。英語の習得を目的とした語学留学であれば、現地にある語学学校へ入学することとなります。学校はプライベートレッスンやグループレッスンという授業形態が選べますが、どちらかというとプライベートレッスンを行っている学校が多いといわれています。安価な語学学校では3か月で5万円以内、イギリス系企業が経営する学校だと1か月5万円ほどのところもありますが、他国の語学留学と比較してみるととても安いということが分かるでしょう。

スリランカの滞在費用を少しでも安くしたいということであれば、現地での宿泊先にホームステイを選ぶ方法があります。食事込みでひと月4万円ほどで滞在できることもあり魅力のひとつです。人気の滞在プランは、ホテルの宿泊と学校がセットになっているプログラムです。語学学校の授業料込みで、ひと月だいたい20万円前後となっています。リゾートを兼ねて留学を楽しむことができると人気です。

食費などの生活費はだいたいひと月2~3万円で過ごすことができるといわれています。物価は安いので、日用品や生活用品は安く購入できますが、電化製品などは高いのでなるべく日本から持って行った方がいいでしょう。もともとの民族文化的に、食事はカレーを中心とした比較的質素な暮らしであるため、余分なお金を使いすぎるということはありません。渡航にかかる航空代も含めて、ひと月20~30万を留学費用として準備しておけば大丈夫と言われています。

スリランカは長期留学する人が少ない

実はスリランカは低価格の短期留学が人気というよりは、長期留学が難しいことから短期留学先として選ばれているという実態があります。まだまだ発展途上国であるスリランカは、長期留学に関する学生ビザの取得が容易ではないのです。短期留学ビザはオンラインによる事前申請や、現地空港でも取得が出来るため、簡単な手続きで済むスリランカですが、長期滞在のためのビザは申請してもなかなか許可が下りないことが多いのです。短期留学ビザで入国すると、30日間の滞在許可が下ります。その後半年までは延長可能という決まりになっているのですが、複数回延長の場合、申請が下りないこともしばしばあると言われています。

スリランカ大使館で長期滞在の申請を出すと、早くても1か月、長いと3か月ほどかかる人もいるため、長期留学を希望するのであれば早めに申請手続きをしておくことが重要です。はじめから長期留学を予定している場合でも、最初は入国後30日間の滞在許可しか下りないので注意が必要です。

留学保険には加入しておくこと

スリランカの治安は比較的いい方だと言われていますが、日本と比べるとすりや置引きなどの犯罪は多く、交通事情もよくありません。人々の交通マナーは日本人とは全く異なるため、交通事故の被害者になるだけでなく加害者になってしまう可能性もあります。亜熱帯特有の病気などの心配もあるため、たとえ短期の留学であっても留学保険には加入しておいた方がいいでしょう。スリランカは比較的医療施設が整っていて、日本語の通じる医療機関もあります。現地で体調を崩しても、無理をせずに診療にかかることができるのは安心ですが、医療費が高額になってしまうために保険に加入しておくことが大切です。留学保険はひと月で3万円ほど、半年だと10万円ほどかかります。加入内容を見直すことでも節約することは可能です。

スリランカでの留学費用をなるべく抑えたいのであれば、中心部であるコロンボを避けて居住することも一つの手です。ただしコロンボの町はスリランカの中では物価が最も高い街なのですが、日本と比べれば3分の1程度です。利便性もよく、国際空港もあります。現地に慣れてきたら、ほかの町に移動するというのも滞在費を節約することにつながります。

まとめ

アジアで語学留学する先として、英語圏ではないスリランカをご紹介しました。

長期滞在は難しそうですが、短期留学なら費用面の魅力はピカイチです。余計なお金を使いすぎる心配も少ないので、留学の目的にしっかり集中できる環境も整っています。まずは短期で、異国の文化や言語環境に触れたいという方にはおすすめな留学先です。ぜひチェックしてみてください。

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