お金がなくても海外に留学できる!ワーキングホリデーについて

英語力を伸ばすために長期留学をする人が多いですが、海外生活で英語力を伸ばす手段は長期留学だけではありません。

長期留学は集中的に語学学校へ通うため、英語力の伸びはそれなりに期待できるのですが、学費や生活費、航空券代、保険などを合わせると、年間約300~400万円もの費用がかかってしまいます。

そんなにお金がかかるのなら留学を諦めるしかない、そう思われる人もいるでしょう。
しかし、お金がなくても、予算をギリギリに抑えて、海外生活の中で英語力を伸ばすこともできるのです。 それが、ワーキングホリデーという制度なのです。

ワーキングホリデー制度とは

外務省のホームページに以下の様に概要が記されています。

「ワーキングホリデー制度とは,二国・地域間の取決め等に基づき,各々が,相手国・地域の青少年に対し,休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度です。各々の国・地域が,その文化や一般的な生活様式を理解する機会を相手国・地域の青少年に対して提供し,二国・地域間の相互理解を深めることを趣旨とします。」

外務省ホームページ ワーキングホリデー概要
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/working_h.html

なかなか難解な文章で理解しづらいですよね。

簡単にいうと、
「ワーキングホリデーは若者の文化交流を目的として作られた国家間のビザ制度で、協定国同士の18歳~30歳までの人に関しては、合法的に現地で就労することができます。就労ができるので、お金があまりなくても現地で生活をすることが可能です。」

ワーキングホリデーは1980年オーストラリアと協定したことを皮切りに、現在では20ヶ国と協定しています。

ワーキングホリデーの魅力

ワーキングホリデーは読んで字のごとく、「ワーキング」(働く)こともできますし、「ホリデー」(休暇)として働かないでゆっくりと滞在していても大丈夫です。

それどころか一定期間(国によっては滞在期間中は無制限)語学学校で、英語を勉強することもできる、夢のビザなのです。

滞在期間はほとんどの国が入国日から1 年と定められていますが、イギリスは2年間の滞在が可能です。

また、オーストラリアでは滞在期間中88日(実質3ヶ月)以上、郊外の農場(ファーム)などで就労をすれば、もう一度ワーキングホリデーを申請できます。
つまり合計2年のワーキングホリデーができるのです。

ワーキングホリデーのデメリット

現地で働いてお金を稼ぐことができ、語学学校で英語の勉強もできるワーキングホリデー。

学校で英語の勉強をして外国人の友達をたくさん作り、英語を使う仕事をしていれば、すごく英語力が伸びそうに思えますが、果たして実際はどうなのでしょうか。

ワーキングホリデーは学校で英語の勉強もできますし、英語を使う仕事をすることもできます。

反面、学校は行かなくても良く、仕事も英語を使う仕事でなくても良いのです。

そのため、しっかりと日本で英語の事前準備をして、学校で英語を勉強すると同時に、日本人以外の人脈を作り、積極的に動いて英語環境の仕事をゲットすれば、英語力は飛躍的に伸びるでしょう。 しかし、当然、日本人環境にどっぷり浸かってしまう人も沢山います。

長期留学の場合、学校でしっかり勉強しないと国外退去の対象になりますので、ある意味では強制的に英語を勉強しなければいけませんが、ワーキングホリデーは全くの自由です。

その自由さがメリットであるのですが、逆にデメリットにもなりえます。

英語を学ぶならどの国がおすすめ?

現在、ワーキングホリデーは以下20ヶ国と協定しています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/working_h.html

オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、英国、アイルランド、デンマーク、台湾、香港、ノルウェー、ポルトガル、ポーランド、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、アルゼンチン、チリ

このなかでおすすめなのはオーストラリア・カナダ・ニュージーランドの3ヶ国です。

他の英語圏ではイギリスが人気がありますが、年間1,000名と制限があり、年に1回の抽選で1割弱しかビザがおりないと言われていて、現実的にビザを取得するのが厳しいのです。

また、イギリスは物価も非常に高いため、予算を抑えられるというワーキングホリデーのメリットが薄れるのもあります。

それに対し、オーストラリア・カナダ・ニュージーランドの3ヶ国は以下の理由から海外初心者でも安心だと言えます。

・物価が比較的安い(日本よりは高め)
・治安が良い
・語学学校が多い
・親日家が多い
・日本人がある程度滞在している
・日本人向けの仕事が多い(英語力がなくてもできる仕事がある)

もしワーキングホリデーで行く国を迷っているのであれば、この3ヶ国から選ぶと安心でしょう。

ワーキングホリデーの予算

おすすめの3ヶ国の物価はあまり差がなく、トータル費用は約100~180万くらいを目途に準備すれば良いでしょう。

当然、この費用を高すぎて準備できないと思われる方もいるでしょう。

しかし、少なくとも職を得るまでの生活費は必要になりますし、もし、ワーキングホリデー中に英語学校に通うという前提であれば、1年間の生活費も含めての費用なので、長期留学と比較すると格段に安いのです。

では、ワーキングホリデーで特に大きな費用は何なのでしょうか。

・航空券代・・・約15~20万(往復)
・保険代・・・約20~30万(1年)
・語学学校費用・・・約10~15万(1ヶ月)
・現地生活費・・・約10~15万(1ヶ月)
・ビザ申請料・・・0~約4万

ビザに関しては、ニュージーランドが申請料なし、カナダは約2万、オーストラリアは約4万です。

申請料に関してはニュージーランドが最もお得だと思われがちですが、実は国の指定病院で健康診断が必要で、その健康診断料に約1万円かかります。 また、その指定病院が遠方の場合、交通費もかかりますので、実質カナダの申請料とあまり変わらないといって良いかもしれません。

上記から考えると、どこにワーキングホリデーで行こうと、避けることができない費用は、航空券代と保険代、現地での1・2ヶ月分の生活費、ビザ申請料ですので、合計として約60万円は必須となります。 それがなければ、さすがに海外での生活はできないと言っても過言ではありません。

まとめ

お金があまりなくても、低予算で海外生活ができるワーキングホリデーは非常に魅力な制度ではないでしょうか。

また、滞在の工夫や頑張り次第で、英語力もグングンと伸びることが期待できます。
ただし、前述したように、日本人同士で固まってしまい、英語をほとんど話すことなく帰国する人もいるので、気をつけなければなりませんが。

英語力を伸ばすことだけが目的でもないため、海外生活の有意義さは、自分次第です。
そして、若い時期でしか、持てないチャンスでもあります。
是非、勇気をだして世界に一歩踏み出してみませんか?

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