「海外で学位を取る」ことに意味はあるの?

ほとんどの人には、英語学習をするのに理由があります。
その一つに留学があり、大学や大学院で学ぶということも英語を身につける大きな理由です。
それでは、「海外で学位を取る」ということにどんな意味があるでしょうか?

海外の大学または大学院に入り、学生生活をまるでハリウッド映画のように過ごす。
確かにそこには華やかな生活が待っているように思えます。
しかし、もし大学で英語圏の国に行くことを決めたのであれば、ひとつ念頭に置かなければいけないことがあります。

それは、「日本の大学は入学するまでは難しいけれど、卒業するのは簡単で、英語圏の大学はその逆だ」ということ。

英語圏の大学・大学院の学生生活は日本よりも努力が必要と言われています。
入学できたからと言って必ずしも卒業できる保証がないのです。
確かにそれは日本の大学も同じかもしれませんが、英語園の場合はその難度が格段に高いのです。

ここまで言うと尻込みする人が出てくるかもしれません。
しかし、そんなに心配することはありません。
なぜなら、英語圏の国で大学あるいは大学院を無事に卒業するために必要なことを今から教えますから。

英語圏の大学での授業

英語ネイティブではない学生が英語圏の大学・大学院に入学するには、まず大学側が規定する英語能力試験にパスする必要があります。
各大学によって異なりますが、一般的にはTOEFLやIELTSを採用しているところが多いです。
必要な得点は、希望する大学や学部によっても異なるのでここでは省きます。

ここで、ひとつ注意してもらいたいことは、たとえ英語のレベルをして試験にクリアしたとしても、実際の授業についていくにはその後、さらに努力が必要だということです。

あなたがボーダーラインの英語力で、授業を受けたとしたら、それは「高速道路を一人だけ自転車で走るような感覚」に近いかもしれません。
大学の教授たちは他のネイティブの学生たちを基準に授業を進めていくので、あなたの周りを会話やディスカッションがビュンビュンと飛び交うのは仕方のないことです。

また、文化的にも海外の大学は日本のように教授が授業を進めていくレクチャー式とは異なり、学生達からの質問や意見が飛び交うディスカッション式の授業形式が主なので、これもまた取り残された感覚を助長する原因のひとつかもしれません。

しかし、ここでせっかくの海外学生生活をあきらめてはいけません。

得意分野での評価を上げる

もともとの文化の違いもあるでしょうが、我々日本人は自己主張することが他国の人たちに比べてあまり得意ではない傾向にあります。

特に英語でのディスカッションとなれば口を貝のように閉ざし、質問された事項にのみ答える方も少なくはありません。

しかし、日本人には日本人特有の得意な分野があります。
つまり、与えられたタスクを的確にこなすことを得意とする日本人は、概してレポートの完成度などは他の学生よりも長けている傾向があります。

授業を完璧に聴き取り、積極的に発言できればそれに越したことはありません。
しかし、それが難しいと感じたときは他で点数を稼げば良いのです。
授業での理解力が全てを決めるわけではありません。
授業で聴き取ることが難しいなら教科書を何度も読めばいいのです。
成績は授業態度を含めた総合評価で決められるからです。

各教科において、高い確率でレポートの提出が求められるので、レポートの作成にはできるだけ時間をかけてその完成度を上げ、他の評価をカバーしましょう。

誰にでも得意分野、不得意分野はあります。
不得意分野を得意分野でカバーするくらいの意気込みで頑張ればよいのです。

ネットワークを作ることの大切さ

留学生活を有意義なものにするために、他の学生との交流はとても大切です。
留学中は日本人同士ではつるまない方がいいと耳にしたことがあるかもしれませんが、大学・大学院留学に限っては日本人同士の交流は、他の国籍の学生達以上に有益なものと言っても過言ではないでしょう。

英語そのものを伸ばすことを目標とする語学留学とはそもそものゴールが異なります。
英語力向上を目的とする語学留学では日本人とばかりつるむことはお勧めできませんが、大学・大学院留学の場合は学位を取得することがゴールです。
国籍を問わず、一人でも多くの友達を作り様々な情報交換をしましょう。

言うまでもなく、多くの友達に囲まれての学生生活は素晴らしいものです。
留学生活では様々な意味で困難な場面に出くわすことがありますが、そういったときに寄り添ってくれる友達を持つことの意味は大きいのです。

また、自分ひとりでは理解できなかった授業内容も友人やクラスメートと話し合うと理解が深まります。
海外の大学ではスタディグループを作って定期的に独自に勉強会をしている人達も多いので、
積極的にその仲間に加わるように心がけましょう。
スタディグループで勉強することは成績アップにも、友達作りにも繋がります。

学生同士のネットワークも大切ですが、できるだけ教授から近い所にあえて身を置くことも非常に有益です。
授業中に質問するのが難しいと感じたときは、休み時間やアポイントメントを利用して、積極的に教授に質問などをして教授との距離を縮めましょう。
もちろん、教授と仲がよくなったからと言って採点を甘くしてもらえるわけでは絶対にありません。」
しかし、学期を通して自分という存在を気にはかけてもらえるでしょう。
教授も人間、頑張っている学生のことは簡単には見捨てないものです。

また、運がよければ教授の研究リサーチのアルバイトとして雇ってもらえるチャンスに巡り合える可能性もあります。
こういったチャンスは待っていないで自らの手で掴む努力をしましょう。

まとめ

海外で大学や大学院を無事に卒業するためには、友人と教授たちからのサポートと同時に自分で一生懸命努力していくことが大切です。
確かに英語圏の国で学位を取得することは母国で取得するよりも大変なことです。
しかし、達成した暁にはその経験が自分自身の血となり肉となって、今後の人生に役立つのです。
是非限られた人生や時間を「留学」にあて、将来の希望を胸に頑張ってみませんか?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする