①海外留学情報収集の方法
海外留学に関する情報を収集するなら、国や地域を比較しつつ、学校もリストアップする必要があります。
国と地域は生活習慣や食事、それに治安とも大きな関係があるポイントです。
選んだ場所が希望に合っていないと、学校での勉強に集中できませんから、とにかく国や地域の違いを詳しく調べることが大切です。
現地の情報はインターネットで調べられますし、外務省のWebサイトなら治安情報が分かります。
実際に留学した経験を持つ人の情報も、併せて収集しておくと、比較や検討の参考になります。
留学を検討する国などを絞り込んだ後は、その地域で有名な学校を複数リストアップしましょう。
学びたい内容が勉強できる学校か、学習の難易度に無理はないかなど、いくつもの項目に目を通すことが肝心です。
費用も無視できない項目の一つですから、予算と相談しながら選択候補を絞り込みます。
海外留学情報収集の方法は、インターネットを中心に数多く集まりますし、留学情報を提供するサービスの利用も役立ちます。
身近な留学経験を持つ人に話を聞くのも、情報収集や実際の留学にプラスになります。
②留学の事前準備と学校の選び方
どこの地域に留学、滞在するのかは優先順位の高いポイントの一つです。
地域は留学先を決めるポイントそのもので、滞在しやすいか否かを大きく左右します。
通いたい学校がそこにある、という理由で選ぶこともできますが、学習の基本は生活にありますから、安心安全で快適に暮らせる地域選びが重要です。
地域のリストアップが済んだら、いよいよ滞在費用を算出して比較する段階です。
滞在費用には滞在費を始めとして、光熱費や食費に通信費なども加わるので、予算に合わせて地域を検討することも大切です。
授業内容が自分に合っているのか、これは学校選びの重要なチェック項目です。
学びたい授業がなければ、その学校を選ぶ意味はありませんし、何の為に留学するのかが分からなくなります。
授業の内容や学習の難易度、それから週何時間の勉強が受けられるのか、これが確認が必要な諸条件です。
留学予算は留学の成功に必要不可欠なので、地域や学校を選ぶ前に予算を決めておき、決まったら早めに確保するのが得策です。
留学費用は人によって違いますし、予算が決まっていないと留学先が決めにくいので、予算を念頭に置いて比較や選択を行いましょう。
留学の目的と期間
①語学留学の目的には、語学力を磨いたり能力を確認するなどが挙げられます。
期間は大まかに短期と長期に分けられ、短期なら半月から1ヶ月ほどを海外で過ごすのが主流です。
短期なら夏休みなどが利用できるので、夏休みの思い出作りにもなります。
通っている学校や予算の都合が合うなら、半年や1年の期間で語学留学することもできます。
重要なのは目的を明確にして、留学するだけの意味や価値があるのか判断を行うことです。
②学位取得は目的が明確なので、後は必要な期間を算出して計画するだけです。
日本では、海外での学位取得を目指す人に支援制度を設けているので、通う学校によっては経済的な支援が受けられます。
学位取得には必然的に時間が掛かるので、2年から最長4年位の期間が必要となります。
支援制度も長期にわたってサポートしてくれますから、この仕組を活用して学位を取得するのが一つの方法です。
③資格取得は特定の資格を目指すのが目的で、日本では取れなかったり、取りにくい資格が留学の理由になるでしょう。
期間は目標とする資格の種類によりますが、簡単なものなら1週間程度、多くの場合は1ヶ月から3ヶ月位が目安になります。
語学留学や学位取得よりも、予め資格取得に必要な所要期間が分かりやすいので、無理なく計画が立てられたり予算も算出しやすいといえます。
ただ、海外に出向いてもダラダラ過ごすと時間やお金が無駄になりますから、計画した通りに一度のチャンスで取得を目指すことが必要です。
④現地就職は、語学留学の延長線上で目標とすることもある目的です。
このケースでは、住みたい場所や働きたい国がハッキリとしていることが少なくないので、実現しやすい目的だと考えられます。
経験を積んで帰国することになりますが、滞在する期間は働く目的や積み重ねたい経験によります。
大抵は数年が限度といったところで、就職する国のビザ制度に左右されますから、その点も踏まえて期間の検討が求められます。
留学までのスケジュール
留学までには、計画から実現に至るまでのスケジュールがあります。
目的によって計画を立てるタイミングは違ってきますが、早ければ1、2年前には情報を集めておくべきです。
語学留学なら、半年前に準備を始めても遅くありませんが、できれば余裕を持ってもう少し早くスケジュールを組むのが良いでしょう。
願書の作成には、留学する国や学校を決める前提が欠かせないので、3ヶ月ほどの間に情報を集めたり留学先を決めておくことになります。
滞在施設の情報も集めておいて、予算を考えながら生活する拠点を選びます。
留学の際に、入学に必要な条件が設定されている場合は、事前にテストを受けてから入学の可否が決まります。
テストでは現在の語学力や滞在に必要な能力の確認を行い、足りない場合は短期間の間に補うことになります。
入学が決まったら入学許可証を受け取り、授業料を支払ったり滞在施設を確保します。
1ヶ月から3ヶ月前にはパスポートやビザ、そして航空券の手配も済ませておきましょう。
出発したら到着してから何をするか、一度確認して準備を整えておきます。
入学日には手続きが必要ですから、行動の順番や内容を再確認して備えます。
在留届の提出も忘れずに完了したら、ようやく夢に見た留学生活の始まりです。
渡航までに必要な手続き
パスポートは住民登録をしている都道府県で、申請窓口から発行を申し込むことができます。
この証明書なしでは渡航できませんから、早めに用意して忘れずに揃えておきましょう。
発行には通常でも1週間は掛かるので、申請が集中しそうな時は前もって申し込みを済ませておきます。
既にパスポートを持っている場合は、内容や必要残存期間に問題がないか確認して、有効性をチェックします。
ビザの必要性は訪問国によりますが、中には短期間でも取得を必要とする国があるので要注意です。
国や州によっては、予防接種の証明書や健康診断書など、感染症に問題がないかなどのチェックがあります。
出発日が決まった後は、少しでも早く航空券を予約して手配を終わらせておくことです。
予約は早い段階で行えますから、確実に取得する意味で早めの手続きが理想的です。
他にも、海外旅行保険や現地での通話と通信手段の確保といった、あると役立つ手続きも済ませておくと安心です。